でも、言い直したから間違いってことはないの?

 それに、みんなの反応を見ている限り……。

「やっぱり結奈様だーーーー!」

「ミス華咲は結奈さんしかいないよ!」

 嘘じゃないんだ。

 ほんとに一位なんだ。

「やっぱり結奈様よね!私たち引き立て役できたよね!」

「できたできた!結奈様のこの強くて美しくて愛らしい姿を引き立てることができた!!」

「さすが結奈様!一緒にステージ立てたことだけでも神に感謝……。」

「私も投票したかった~結奈さんに1票入れたかった~」

「結奈様の隣に立ってるとかもう私それだけで…うぅ…」

「おお…神よ…」

 ステージにあがっている人も拍手をしてくれている。

「結奈さん、一言どうぞ。」

 実行委員の人がマイクを渡してくる。

 私はそのマイクを受け取り……。

「……皆さん、私なんかに票を入れてくれてありがとうございます!……私は…可愛くないし、暴力的だけど……こんな私を選んでくれて本当にありがとうございます!」

 と、頭を深く下げて言った。

「「結奈さん頭上げてよーー!頭下げることなんてないよーー!」」

 みんなにそういわれ、頭を上げる。

「……ありがとうございます……。」

 少し涙をこぼしながら、笑顔でそういった…───。