なんで竜也が……。

 ポンッ。

 今度は右肩に手が置かれた。

 横を見ると、そこには笑顔のユリの姿。

「……ユ……リ……。」

 なんでユリまで…。

「結奈、お前のことだから自分のことヤンキーと同じで自分も最低だって思ってんだろ。」

「………。」

「そうだよ。自分のこと、責めてるでしょ。……でもね?……自分を責めることないんだよ?」

「そうだ。こいつらはつまんねぇことを理由に喧嘩してるだけだ。でも結奈はみんなのためだったんだろ?確かに暴力はいけないことだけど、お前がいたから今があるんだ。だからみんな感謝してんだぞ?……雪姫がいたから平和だったんだ。」

「結奈がいたからみんな笑顔でいれたんだよ?」

「………。」

「……結奈…。」

 ………。

「…んで、…………のよ…。」

「「ん?」」

「なんでそんなに優しいのよ……。」

 ───────。