「あ~ぁ……何が入ってるか楽しみだったのに。」
マジでがっかりしてるし……
可哀想だけど、仕草は可愛いな……
って、んなことはどうでもいいんだよ!
「ねぇ、これどうする?」
そうだなぁ、飾っとくわけにもいかねぇし…ん?
「これなんだ?」
ピエロの顔をよく見ていると、口に何かくわえている。
手に取ってみると、手紙だった。
…………………。
「…………………え、えっと……どうかした?」
なかなか動かない俺を見て結奈がそう言ってきた。
何で俺が動かないかって?
理由は一つ、なぜか異常なほど封筒がデコってあるから。
「あの~竜也?」
「…開けていい?」
「えっ、あっ、どうぞ…。」
俺は封筒を開けて手紙を読んでみた。
『──結奈と竜也くんへ
どう?びっくりした?
この手紙渡そうとしたんだけど、ただ渡すのはつまんないからびっくり箱に入れてみました~♪
それはそうとね、いろいろ言い忘れたこと思い出しちゃって~
家には二人だけなわけだし、何かあったときにいけないからルール考えたの。
1.門限は7時!(二人が一緒の時は過ぎてもOK)
2.寝るときは絶対二人で寝ること!(ケンカしたときも同じ部屋で寝る!なるべくケンカしないでね?)
3.一緒に登下校!(遅刻厳禁!)
4.危険行為はしない!
5.仲良くすること!
とりあえず、この5つは必ず守ってね。
あなた達の身を守るためだからね!
5つ目は特に気をつけなさいよ!
あと、寝るときには戸締まりしっかりすること!
じゃあ、二人で楽しく過ごしてね♡
お母さんより』
……おばさん…マジですか……………?