「ここだよ。」

 部屋に到着。

 二階の角の部屋です。

「つうことは、こっちが結奈の部屋?」

「うん、そうです。」

 ごもっともですよ。

 あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!

 なんで隣なのよー!

 いびきかいちゃって聞こえたらどうすんのよ!←どんだけ壁薄いんだよww

「とりあえず部屋入ってみなよ。」

 むむむ~!

 もう!

 観念して一緒に住みますよ!

 住めばいいんでしょ?住めば!

 でも、とりあえず部屋の中、確認しないとね!

 つうわけで……

 ──ガチャッ…

「わぁ!すごい……。」

 ほとんどの家具が黒でとういつされてて、いかにも男とこの部屋って感じ。

「えっ?なんで?」

「ん?なにが?」

 なにかあった?

 この完璧で、とっても素敵な部屋に、なにか不備でも?

「いや……この部屋俺んちの部屋と全く一緒………。」

 なんですとぉーーーーーーーー!

 うそでしょ?!

 竜也の部屋のまんま?!

 丸ごと家具持ってきたってこと?!

「壁紙まで同じ……」

 ま、マジですか……

「お母さん、恐るべし……。」

 丸ごと持ってくるって凄い……

 なにより竜也ってセンスいいね!

 さすがだね!

 ──この時私達は、お母さん達の策略に、全く気づいていなかった……───