「竜也、学校見えてきたよ~~♪」
ずっと黙っていた結奈が楽しそうな声でそう言ってきたので少しびっくりした。
だって………♪がついてんだぞ?
普段、よからぬことを企んでいるときにしか出ないような♪がでたんだぞ?
ビビるだろ……。
「………ん?………っ…竜也……あ、あれ……。」
俺があっちの世界に言っていると、なぜか結奈が遠くのほうを指差していた。
なんだ?
結奈が指さす方を見てみると、そこをはいつも以上の人だかりがあり、何かを思いっきり叫んでいる奴が多数いる………。
「んだよ…あれ……。」
「さ、さぁ?」
不審に思いつつも学校へと足を進める。
だんだん近づくと、何を叫んでいるのかが聞こえてくる。
「…二人…っしょに……って……んと……ですか………?!」
「な、なに言ってるんだろ?」
「さぁ?よく聞こえねぇ。」
さらに近づくと、その声は鮮明に聞こえた。
「…………二人で一緒に住むって本当ですか……?!」
「「……えっ?」」
なんで知ってんだよ?!!!