五分ほどで家についた。

「ただいまーーーー!お母さん、電話きた?!」 

 私の予想ではきてないはず……。

「まだよ。でも、早く準備しないと。」

 よしっ!

 予想通り!

 さすが私!……って、変なこと考えてないで準備しないと!

 慌てて部屋に戻る。

 ──ガチャッ…!──

「「「「「おかえりなさいませ、お嬢様。早速お着替えしましょう。」」」」」

 部屋に入ると五人ほどのメイドの人たちがいた。

「うん、着替える……って、えっ?」

 メイドの人が持っていたドレスを見て固まってしまった。

 だって……

「何そのドレス!」

 メイドさんが持っていたドレスはピンクのフリフリ。

 私がそんなの似合う訳ないじゃない!

 フリフリ多すぎ!

 今までそんなにフリフリついたのきたことないよ!

「お嬢様、お着替えしますよ。」

「い、いや……それ着たくない……。」

「いけませんよ、お嬢様。絶対似合うので大丈夫ですよ!」

 イヤイヤイヤイヤ。

 あり得ないこと言わないで~!

「無理……他のがいい………。」

「ダメです。奥様に無理やりでも着せるように言われてますので。」

 うぅ~~~~~~~。

 お母さんめ~~~~~。