う~ん。

 この戦いは長いな。

 20分たったね。

 いつまで続ける気かな?

 私が竜也たちのバトルを眺めているときだった。

 後ろのほうから懐かしい優しい声が。

「やぁ、結奈ちゃん。いらっしゃい。」

 ほんとに久しぶりに聞いた…

「おじさん、お邪魔してます!」

 竜也のお父さん。

 今30歳なんだけど、すっごく若い……。

 うちのお父さんのほうが老けてるかも……。

「またバトルしてるのか?懲りないな~。」

 あっ、やっぱり思います~?

 私もよく飽きないな~と思います。

 それにしても、そろそろやめないのかな?

 いくら何でもそろそろお腹の限界が…

 お腹なりそう……

 でも、今は鳴らしたくない!

「こらこら、そろそろやめないか。結奈ちゃんがいるんだし。」

 私がお腹の音を必死におさえていると、竜也のお父さんがケンカをとめにはいった。

 やったーーーー!

 ご飯だーーーー!

「あぁ~陽一(ヨウイチ)さん、どこにいたのよ~。」

「ん?普通に書斎にいたはずだが……。」

「えっ!?ほんと?いなくなかった?」

「い、いや……、おもいっきりいました…。」

 おばさん……。

 よく見ようよ………。