「じゃあ、メイド喫茶でいい人は挙手してくださーい。」

 そう言ってほとんどの人が手を挙げて、ありありなメイド喫茶に決まってしまった……。

 泣きたい……。

 恥ずかしくては倒れちゃうかも。

 学校……休もうかな……。

「次は、『ミスコン』にでる人を決めたいと思います。」

 『ミスコン』?

 なにそれ?

 初耳……。

「ミスコンてなに~~~~?」

 1人の男の子が言った。

「ミスコンは、今年から始まったらしくて、学園で一番可愛い女子を決めるらしい。」

 はい?

 訳わかんない。

 チンプンカンプ~~ン。

 すごく説明シンプルだけどね。

「それじゃあ結奈ちゃんに決定だろ。」

「うん。私もそう思う。」

「てかやるまでもなくない?」

「それな~」

 なんでーーーーーーーーーー!!

 私のどこが可愛いの?!

 ユリの方が断然可愛いじゃない!

 私は可愛くなーーーい!

「じゃあ、結奈さんにお願いしていいですか?」

 みんなの視線が私に集まる。

 い、いたい。

 視線が痛くて断れない……。

「は、はぃ……。」