時間は一時。

 そういえば、お昼食べてないや。

「竜也、荷物は車呼んで持って帰ってもらうから、お昼食べ行こ。」

「あぁ、そうしようか。」

 そうと決まれば車呼んでっと………。

 ピッピッピッ………

『はい、もしもし。』

「もしもし剣斗、私。」

『わかってます。何でしょう。』

「わかってたんだ……。まぁいいや、今駅の近くのデパートにいるんだけど、買い物しすぎちゃって荷物がいっぱいだから、車で持って帰ってもらおうと思って。」

『はい、わかりました。すぐに行かせます。』

「ありがとう。入り口で待ってる。」

 プチッ……

「竜也呼んだから、入り口行こ。」

「あぁ。」

 竜也大丈夫?

「荷物持つよ。」

「いい。大丈夫だ。」

 でも、ずっと持たせておくはちょっと……。

「結奈は持たなくて大丈夫だから。ほら、行くぞ。」

 竜也はスタスタ歩き出した。

「待ってよ~。」

 竜也はやっぱり優しいね。