「……ぐふっ…」

「何、キモいよ」

だって!!

まさかのなると同じクラス!!

神様ありがとね!!一生拝ませていただきます!

「あ、うちと要一緒じゃん」

「うん!!一緒!!よかった、あたし達まだつながれてたね!!」

って、なるに抱き着いた。

「わっ!あ、暑いっつーの!離れろ!」

ふふ、なるのこーゆーとこが好き。

普段はツンツンしてくるけど、まめに手紙くれたり、遊びに誘ってくれたりするんだよね


「何?じろじろ見ないで気持ち悪い」

ふふ、何とでも言いなさい。

あたしはそんなあなたが大好きなんだからっ!!

「……えへへ……嬉しくてさ!!」

「ふぅん……あ」

なるが先の方を指さして、目を輝かせた。

「あの人かっこよくない?」

指さす先を見ると……

「はぁぁ……!」

綺麗な黒髪で、スラリとした長身。

それでいて少し幼い感じの顔だちの……

「イ・ケ・メ・ン!!」

つい声に出しちゃった……。

するとそのイケメンがこっちを振り返って、

「あんた声でかいよ!!」

「あっあっ、でも…!!こっち、向いてくれたよ!!」

でも、幸せな気分に浸れたのはほんの一瞬。

イケメンは目をそらして、男友達との会話に戻っちゃった。

「あぅ…・・もったいないことしたぁ…」

「ばか」

「今回ばかりはなるの辛口が身に沁みます……」

イケメンに嫌われたかも…!?