「麻美も、そんな佐緒里の事わかったからタイマンだって黙って見てたんだ」

「はあ、二人ともなんなんですか」

「なあ!二人してわかっちゃってさー。
私とか、琴子は後から聞いたんだぜ」

「…私、花蓮大好きですよ」

「菜々美」

「彼氏は欲しいですけどね」

「ぶはっ!いてっ」


ゴツっと鈍い音がして、朱美さんが頭を抱える。
犯人は佐緒里さんだ。


「朱美~~~~~~~!!!!」

「いってえな、いいじゃねえかよ、減るもんじゃねえし!」

「うっせー色々話したら私の威厳ってものがなくなるだろ!」

「ぶは!威厳!い、げ、ん!!」

「ぶっ」
「あははは」


佐緒里さんの言葉に、朱美さんだけでなく、麻美さんまで吹き出す。
かくいう私も、吹き出した当人なんだけど。