「麻美!光が暴れてうちの下のヤツらがやられた!」
朱美さんが慌てた様子で、私達の元へと叫びながら向かってくる。
「どこで!」
詳しく話を聞いた麻美さんの顔は怒りで満ち溢れていた。
「舐めやがって…。おい、行くぞ!花蓮と光の戦争だ」
「…はい!!!」
麻美さんがそこにいた花蓮のメンバーにそう声をかける。
私達は大きな声で返した。
続々と、麻美さんの後ろに花蓮のメンバーが集まる。
バイクに跨り、麻美さんがエンジンをかけた。
「お前ら!光、潰す覚悟で行け!!!」
「おおおお!!!」
光の溜まっている河原に行くと、そこには光が集まっていた。
バイクを停めると、麻美さんは持っていた棒を振りかざし光の集団へと走って行く。
誰かれ構わず、当たり散らしては光の連中を殴って行った。
その麻美さんの勢いに皆が続く。
私と都も顔を見合わせると、走って行く。
走る途中で、沙里を見つけた。