「沙里。それは……私達花蓮に喧嘩売ってるの?」
「光は花蓮上等だっつーの!」
「っざけんな!」
私は都の手を振り払って、沙里に殴りかかっていた。
叫び声と、好奇の視線も気にならない程私は頭に来ていた。
花蓮に思い入れなんてないけど、私は別に調子乗ってない。
それ以上に麻美さんの事を馬鹿にされているのが、本気で許せなかった。
“花蓮がいたらじゅーぶん”
麻美さんにとっての、花蓮ってのは。
何よりも大事で、何よりも守りたい“居場所”なんだ。
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