結局、一番側にいて何もしてやれなかったのは俺だけど。


でも、最期までお前の側にいたことだけは褒めてくれよな?




ふは、麻美ならきっと。



「頼んでねえのにくっついてきたのはそっちだろ?」



そうやって、意地悪く笑うような気がする。




くくっと、麻美の顔を想像して笑うと俺は前を向いて。

ゆっくりと足を前に踏み出した。



未来(これから)へと向かって。




2011.6.24


【ベリーズ完結】
2012.12.8