あたしは高校が同じ佐緒里とコンビニでたむろしてる奴とか。

男から逃げたい奴とか。
そんな奴らを誘ってこのチームを作ったんだ。



だけど、半端な奴は許さない。



あたしは喧嘩が好きなわけじゃなかった。
いつだって喧嘩するのは仲間のため。


無駄な喧嘩はしたくなかった。


「麻美さん!」


「え?」


「光の奴らに朱美がやられたんです!!」


「あ?!なんでだよ?!今、朱美は?」


「病院です…」


あたしはぎりっと奥歯を噛み締めた。


「……許さねえ。
皆連れてこい」


「はい!」




敵対してる光はあたし達が疎ましくって。
ことあるごとに喧嘩を吹っ掛けてきていて。

犬猿の仲だった。


きっかけは。


あたしが光の総長の男に告られたからだ。


ただの逆恨みでしかないのに。
そんなの男が悪い。

あたしは何もしてないし、そんな奴知らなかったし。


その告白した期間が光のアタマ、凛とかぶってただけ。



とんだお門違いから、あたし達の抗争は始まった。