麻美の様子がおかしくなったのはいきなりだった。
まだ、学校に来ない麻美に俺はそわそわしっぱなし。
まじで頭の中麻美だらけだ。
笑っちゃうほどに。


おせえな、麻美…。
もうすぐ昼だけど…。
今日、サボるつもりかな。
体調わりいとか?
昨日、ぴんぴんしてたけどな。


授業中一人で悶々としてると、静かだった教室に響く扉を開く音。
一斉に視線がそこに集まった。


そして一気にクラスがざわついた。


そこにいたのは麻美だった。


…だけど、髪の毛が金髪だったんだ。


「井上、なんだその髪は!?」


教師の綾瀬が当たり前の注意をしてると、麻美はずかずかと机まで歩いて席に着いた。
それから説教も無視してそのまま机に突っ伏した。