そんな時、俺とよくつるんでいた同じ小学校だった信司が総神に入ったからと俺のことも誘ってきた。
信司は違う中学校だったけど、噂はよく耳にした。
総神っつったら、ここらじゃ知らない奴いないぐらい有名なチームじゃんか。
それに誘われるとか、やっぱり信司はちげえな。
その誘いに乗った俺は総神のメンバーと放課後つるむことが増えて行った。
その集会に麻美も参加させたいと俺は純粋に思った。
「ねえ、麻美」
「…ん?」
「俺さ、総神ってのに入ってんだけど麻美、集会に来ない?」
「何であたしが?」
「どーせ放課後暇だろ?」
「…失礼な」
「いいじゃん、俺の仲良い奴で信司って奴がいるんだけどそいつ、まじすげえの。
麻美のこと紹介したいわ」
「いや、いいんだけど」
「いいじゃん。とにかく行くからな!」
「……ちっ」
あ、今この子舌打ちしたよね?
女の子なのに…。
麻美って喋らなければまじで綺麗なんだけどなあ。
喋ると、口悪いし、気強いし。
…まあ、そんなとこにも惚れてるんだけど。
放課後になって、渋る麻美を無理矢理引っ張って俺は集会所に向かった。