最後尾の花蓮の仲間が辿り着いた時。




麻美はもう、息絶えていた。




後ろから総神がついてくる。
佐緒里はそこにいる信司に駆け寄っていた。



その佐緒里と離れた朱美が麻美に近付いた。





「麻美！何、放心してんだよ！
主役の主役が出て来なきゃしまんねーじゃねーかよ！」



茶化すように麻美の体を揺する。



その軽い衝撃で、麻美の体はバイクからすり抜けた。


どさっと音とともに麻美は地面に倒れ込んだ。




「あ、麻美！！！？？？」



朱美が慌てて麻美に走り寄る。
その声を聞いた琴子と、他の花蓮の仲間も麻美の元へ集まる。