次々に通り過ぎて行く何台ものバイクを見つめながら。





ただただ眩しい麻美ちゃんのことだけを考えていた。





何をしてても。
どこにいても。




麻美ちゃんのことしか思い浮かばなくって。




そんな絶対的存在の麻美ちゃんがいなくなるだなんて。
俺には耐えられるのだろうか。







「麻美ちゃん…俺には君が眩しいよ……」









涙で滲むテールランプの群を見ては、そう漏らした。