壊すな。



あたしは心配するあまりこいつらを見てなかった。
あたしがいなくてもやってけるんだ。





…それは寂しいことでもなんでもなく。
誇らしいことなんだ。



胸を張ってこいつらにアタマ預けるぐらいになんなきゃ…ダメなんだ。



“あたしが”そうならないとダメなんだ。




「……朱美…ごめん」


「…いいよ。
ってことで。
光のみなさん、始めましょうか」




あたしは朱美の手を取り立ち上がると、朱美と顔を見合せてにやりと笑った。







「ぺっ」



あたしは血を吐き出す。



「ぶっ!!!麻美、ひでー顔」


きっと、酷い顔なんだろう。
結構殴られた。


と、言う佐緒里の顔もまあ酷い。




「佐緒里も…お岩さんみてえ」


「ひでーーー!」






哲…。
あたし、最後に勝てたよ?



後は引退パレードで花蓮として散れる。


これから凛の奴らが出てこようが、花蓮は屈しない。
それがわかったから。


あたしは安心して逝けるよ。



花蓮の仲間で肩を貸し合いながら。




あたし達は光に勝利したんだ。