ナイフを掴む手からは血が滴り落ちている。
呆気にとられたあたしの隙をついて、朱美はナイフを弾く。
真っ青な顔で見つめている凛。
朱美は血だらけの拳であたしの顔を殴った。
その衝撃であたしは後ろによろめく。
誰もがその二人を固唾を飲んで見つめた。
「…麻美」
茫然と見つめるあたしに、物凄い剣幕で朱美は叫んだ。
「っざけんじゃねーよ!!!!」
ピリピリとする空気。
河原が一気に静まり返る。
「麻美一人の花蓮じゃねーんだよ。
花蓮の仲間信じらんねーのかよ。
一人で何背負ってんのかわかんねーけど、喧嘩ぐらいどーってことないだろ?
うちらは暴走族なんだよ。
皆、あんたについてくって決めてたんだよ。
今まで作り上げた花蓮を、それをあんたが壊すな!!」
呆気にとられたあたしの隙をついて、朱美はナイフを弾く。
真っ青な顔で見つめている凛。
朱美は血だらけの拳であたしの顔を殴った。
その衝撃であたしは後ろによろめく。
誰もがその二人を固唾を飲んで見つめた。
「…麻美」
茫然と見つめるあたしに、物凄い剣幕で朱美は叫んだ。
「っざけんじゃねーよ!!!!」
ピリピリとする空気。
河原が一気に静まり返る。
「麻美一人の花蓮じゃねーんだよ。
花蓮の仲間信じらんねーのかよ。
一人で何背負ってんのかわかんねーけど、喧嘩ぐらいどーってことないだろ?
うちらは暴走族なんだよ。
皆、あんたについてくって決めてたんだよ。
今まで作り上げた花蓮を、それをあんたが壊すな!!」