ガチャ
扉を開けて中に入る。
久しぶりの自宅だったけど、懐かしむなんてことはない。
いつもないハイヒールがある。
母親はいるみたいだ。
リビングにいるのかもしれない。
だけど声をかけることもせず、気にせずあたしは部屋に上がった。
部屋に入るとすぐに目に入る特攻服。
ハンガーにしっかりかけて飾っている。
あたしの今の生きる証だ。
それを適当な袋に入れる。
後、少しの洋服。
詰めていると、後ろから突然声がかかった。
「……あんた、後三ヶ月もないって」
………は?
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