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朱美、ありがとう。
あたしの迷い一気に吹っ飛んだ。
あたし、花蓮を引退するまで病院には行かない。
病気のことは皆には言わない。
…ごめんな。
隠して。
だけど、言えない。
あたしは普通に花蓮を引退したいんだよ。
同情も、心配も。
そんなんいらないんだよ。
あたしがあんた達の心配の種になんかなりたくないんだよ。
あんた達があたしの心配の種。
それでいいんだよ。
アタマって、そういうことだろ?
花蓮のアタマ張るって、そういうことだろ?
ねえ。
あたしがそうやって築いた花蓮を。
認めてくれて。
その上であたしを愛してくれたよね。
哲。
あたしにはあんたしかいないんだよ。
花蓮を引退する時に、あたしは改めてそう思うんだ。