フンワリとした穏やかな笑顔でお礼を言われた瞬間、オレの心臓はドクンと大きく跳ね上がった。


「えっ……ああ……どういたしまして………//////」


思わず胸元を握りしめながら返すと、遠藤は不思議そうに首を傾げた。


「どうしたの宮迫?顔真っ赤だよ?」


「え、あ、アレだよ!暑いんだよ!!」


「暑い……?10月なのに?」


ジィッと疑いの眼差しを向けられ、冷や汗が流れた。


その直後保健室の先生が帰って来て、オレはマジホッとした記憶がある。


2人で並んで教室に戻る道のりでも、遠藤の目が見れなかった。