「離してよ!保健室位1人で行けるって!!」


散々抵抗する遠藤を引きずって、保健室に到着。


中に入ってみると先生がいなくって、オレは消毒液やら包帯やら勝手に拝借した。


「染みるけど……我慢しろよ」


サッと手当をし終わり、後片付け。


全部片付け完了して座ってた席に戻ると、なぜか遠藤が真っ赤になって俯いていた。


「どうした?気分でも悪いのか?」


目の前にしゃがみ込み、顔を覗く。


すると恐る恐る、遠藤がオレと目を合わせた。


「あ……」


「へっ?あ?」


「ありがとう、宮迫――――……」