さすがにヤバイと思ったのか、その男子も顔を真っ青にしてアワアワとテンパりモード。


「稚鶴、保健室行こう!」


野々谷が遠藤を保健室に連れて行こうとするが………オレが止めた。


「えっ……?宮迫君………?」


「オレが連れてく」


なぜだか分からないがオレが連れて行かなきゃと思い、“ハッ?”とマヌケ面してる遠藤の切れてない方の腕を引っ張り、外に出た。


遠藤を押した男子に、すれ違い様に囁く。


「お前、遠藤押すの好きだな……覚えとけよ」


そう。


ソイツは、5年前にも学校前で遠藤を突き飛ばしたヤツだった。