マジメで成績優秀な遠藤を頼るのは、野々谷だけじゃ無かった。


女子の殆どは、頼りがいのある遠藤を信頼していた。


だけど小学6年生と言ったら、こりゃまた難しい年頃で―――――…


「ちょっと男子!サボんないで掃除ちゃんとやってよ!!」


小学校最後の年も後5ヶ月の、10月の事だった。


オレと遠藤、野々谷は6年生の時3人全員同じクラスだったけど、掃除をサボる男子が多かったんだ。


で、いっつも学級委員長の遠藤が、カンカンになって注意してた。


「あーーもう!!なんできちんとやってくれないのよぉーーーっ!!」