その後オレと遠藤は、なんと初めて2人で一緒に帰った。


「「……」」


何話したらいいのか分からず、終始無言のまま、遠藤宅に到着。


「じゃあ…な」


テレ臭いやら気マズイやらで、それだけ言って帰ろうとした時だった。


「宮迫………ありがと……手伝ってくれて」


小さな声だったけど、きちんと聞こえた遠藤のお礼の言葉。


「へっ……?」


パッと振り返ったら、何かを手に握らされていた。


ソレは……おばあちゃんに貰った遠藤の分のジュースで。


「あげる。アンタがいなかったら運べなかったし………ありがと!!」