2学期が始まって数日後、オレは1人で帰っていた。


帰ったらアレしてコレしてと、色々考えながら家に向かってた時。


「おばあちゃん大丈夫?」


聞き覚えのある声が聞こえて、歩みを止めた。


目線を動かすと、遠藤と1人のおばあちゃんの姿。


そのおばあちゃんは、何やら荷物を持ってツラそうだった。


「大丈夫だよお嬢ちゃん。ありがとね」


「私、荷物持つ!!」


「いいよいいよ。お嬢ちゃん1人じゃ持てないよ」


おばあちゃんにそう言われるも、離れる気配の無い遠藤。


スゲェ悔しそうに、唇を噛みしめていた。