「直次ーー、お前よくも稚鶴とあんなにケンカ出来るなぁーーー」


「大変だな、お前」


小学校では言い合いが終わる度に、男友達がオレの机を取り囲んでいた。


「別に。どうでもいいし。今日の給食何だっけ?」


遠藤が幾らオレにライバル意識を持っても、オレは何とも思ってなかった。


“張り合える”と言っても、学力はちょっとオレの方が上で、テストはオレが勝つ事が多かったから。


マジメで、勝ち気で、ナマイキな女。


そのイメージが変わったのは、同じく小学2年生の……えっと………


そうそう、確か9月頃だった。