オレは泣きじゃくる遠藤の前髪を掻き上げ、オデコにキスを落とした。


「……ふぇ……?」


泣き止んだ遠藤だが、オレは涙で濡れた頬にもキスをする。


しかも、左右両方に。


「しょっぱいな………」


「!?←○#☆%※!?ア、アンタ何………!!」


「好きだ」


「――――ハッ?」


赤くなった遠藤の目をしっかり見据え、真剣に告げる。


遠藤は口を大きく開け、ポカーンとしていた。


「好きだ、遠藤。中1の頃からずっと…ずっと好きだった」


甘い雰囲気とかムードとか、そんなのオレにはいらねぇんだよ。