雅紀side

あの瞳。
真っ直ぐで、すいこまれそうな瞳。
でもその奥深くに闇が見えた。
暗くて、孤独な闇が。

帰り際、ゆいがこっちをむいて
今にも泣きそうな顔で俺を見つめた。
裕也・・か。
きっと訳ありだな。

それから数週間、全く返信が来ない。
でもいつまでたっても
あの瞳の中の闇と
闇から抜け出せずに
誰かの手助けを必要としているゆいのすがたが
忘れられない。