カフェにつくとあいつはもうすでにいた。
「ゆいーっ」
「呼び捨てにしないで。」
「ゆい可愛いね本当に!」
「呼び捨てにしないで!」
ゆいって呼んでいいのは裕也だけ。
「じゃあなんて呼べばいい?」
「篠宮さんとでも呼べば?」
「じゃあゆいちゃんで!」
「まあいいや。」

「ゆいちゃんってさ、真っ直ぐな瞳してるよね。
淋しくても強く生きてきた瞳。」
「は、、?」
「ところでさ、裕也って誰?」
「誰でもいいでしょ」
「言わなかったら、朝帰りね。」
「え、、、。ただの元カレ。」
「ふーん」
「もういいでしょ。帰る。」
「えーもう帰るの?このまま朝まで、、」
「絶対に嫌。じゃあね。もう一生会いませんように」
とか言いながら最後にあいつの顔をじっと見た。
裕也に似ている顔。
「裕也・・っ」
涙を堪えながら
小声でつぶやいた
「寂しいよ。あいたいよ。」