「あー、、、だりぃな」

「ケイ、今日も行くべ」

「おー」



真夏だ。



汗でワイシャツが背中にはりついてるのがわかる。

窓の前を占拠。

伸びすぎた前髪を誰かのピンであげて、誰かの下敷きをうちわにして。


ちくしょー、暑い。


「早くいこーぜ」

仲間たちが次々と教室を出ていくなか、俺はのんびりと歩き出す。
高校生活最後の年になって、俺は一気に老けた気がする。


「そんなスピードじゃあ、置いてかれるよ、ケイ」