「はあ…はぁ…」
いき勢いよく走ってきたけど…ここどこ?
「ねぇ、」
多分資料をとって来いっと言われたのだろう、大きな荷物を抱えている女の子に声をかけた。
「?」
「ねぇ、それもつから職員室の場所教えてくれる?」
「え?…ま、雅樹さん?」
きずかれたー、そういえばサングラスをしてきただけだった。
「え、嘘。本当に?」
女の子は、パニックになっている。
「うん。妹の事で来ててね。」
荷物を受け取り、歩き出した時に言った。
「ねえ、和音の事何か知らない?」
この子がなら、知ってそうだった。
「……和音ちゃんは、私がいじめられてる時助けてくれたの。それで、ターゲットに、前から気に入らなかったらしくって、お兄さんの事とかで和音ちゃん、凄くショック受けてて、前……屋上から…」
!!!!!!!!!!!
「お、屋上から、どうした!!!!」
必死で聞く。
「……飛び降りちゃって……だけど、亀也さんが下で受け止めてくれたから、怪我はなかったみたい。」
だから、前和音のこと必死で守ってたんだ、亀……。
「ありがとう…ごめんね、君も辛かったよね。」
「いえ、知らなかったなんて……わかってもらえて良かったです。」
ニコッと笑ったその頬には、涙のあと、それとアザがあった。
「……うん…」
「あの、ここです。」
俺が返事をしたのと同時に女の子が、職員室らしきところを指しながら言った。
「ありがとう!!」
握手をして、職員室に入った。

カチャ…
扉を押し中に入る。
視線が集まる。
女の先生が多い。
「きゃーーーー。本当亀也君とそっくりーー」
女の先生達の声が響く。
「ハハ…」
笑顔で返してくる。
「あの、和音の担任は…?」
そっと声をかける。
「わ、私です」
普通の女の先生だった。
「あの、和音朝から熱があったんで早退します」
「は、はい!!」
「では…」
出ようとすると。
「あの、サインください。」
若い女の先生。
「うち、そう言うのダメなんで、握手なら、」
握手をし、やっとの事で職員室を出た。