俺らはショッピングモールに着き。
俺と和音の趣味が合うと言う事で、二人で行動する事になった。
「あのさ、さっきのこと…」
「なんのこと?」
わざとらしい。
「ねぇ、ちゃんと答えてくれる?」
ちょっと低めの声で言う。
「だからなんのこと?」
ぎごちない言い方。
「はぐらかさないで、俺じゃダメなの?」
腕を掴み言う。
「…………」
なにも話さない……。
「俺も、知りたいよ……兄として、さっきはスルーしたけど今はそうは、させないよ」
「……っ…」
和音は、唇を噛み締め何か考えているようだった。
「俺、聞きたいな…」
「み、皆には言わないでくれる?」
必死な顔…。
「うん…」
俺も真剣に答えた。
「……二年生になってからね、いじめが始まったんだ…それで、ターゲットに……」
「…ま、まさか…俺たちのこと?」
「………」
そう見たいだ。
そりゃ、ターゲットになりやすいと思う。
…今はそっとしておこう…酷くなったら言えばいい。