「うん、いいよ」
康太は、その女の子に言ってた。
ポト
私は、手に持ってたチョコとカードを落としてその場から去った。
私は、走って帰った。
家に帰ったらすぐ部屋に行った。
私は、ベットに顔を埋めて泣いた。
もう、遅い……
私が告白しても振られる……
だから私は、告白しない。
せっかく詩織と亜由が応援してくれたけど、チョコを渡す勇気もなかった。
もう、康太の事諦めよ……
康太は、あの女の子の事が好きだったんだ……
私は、康太があの女の子の事が好きとも知らなかった。
亜由が言った言葉を思い出す。
「緊張するかもしれないけど、頑張ってな。絶対小野君も愛歌事好きやって」
亜由、違うよ……
康太が好きなのは、私じゃなくてあの女の子だった。
康太は、私の事を幼なじみとしてしか思ってない。
私は、今思った。
幼なじみって辛いな……
これから康太を前と同じように接しなきゃいけないなんて正直言って辛い……
でも、康太は私が康太を好きって知らないよね?
もし、知ったらどう思うかな?
きっと迷惑だよね?
だから康太を好きって黙ってこ。
そしたら何もかもうまくいく。
私は、そう思ってた。
康太を諦めようとしたけど、なかなか諦められなかった。