「いいからいいから。今日は、暑いしのど渇くだろ?」
「うん」
「じゃあ、行って来るな」
「あっ、うん。ありがとう」
光輝君は、ジュースを買いに行った。
確かに今日は、暑いな。
「ねぇ、君モデルのAIKAちゃんでしょ? 俺達と一緒に遊ばない?」
誰? この人?
「人、待ってるんで……」
私は、言った。
「そんな事言わないでさ」
お兄さんは、そう言って私の腕を掴んできた。
怖いよ……
「無理なんで……」
「じゃあ、行くよ」
そのお兄さんは、私の手を引いて来た。
「離して下さいって」
私は、手を振り払おうとした。
「そこのお兄さん、愛歌ちゃんに何してるんだ?」
あっ、光輝君。
「別にちょっと話してただけだけど」
「じゃあ、その手は何?」
光輝君がそのお兄さんを睨んで言った。
光輝君ってこんな顔もするんだ。
何か意外。
「ひゃー。すいません」
その男の人達は、逃げて行った。