「え?陸くんに?嘘・・。知らない。」
花夏は、信じられない、を連呼していた。
あたしと花夏の間で沈黙が続いていた時だった。
「ねー!田川君って彼女できたって知ってるー?」
「あ!陸くん?なんか中学生らしーよねー。」
「あー。あたし狙ってたのにー。」
そんな声が廊下の方から聞こえた。
あいつ、以外にもてるんだ。
「うっそ、中学生?陸、中学生にに手、出しちゃったのかよー。」
クラスの人たちにも聞こえたのだろう、皆その話題で持ちきりだ。
ガラガラ―ッ。
「はよーっ、なんだよみんな朝から騒がしいなぁー」
そのタイミングに陸が来たもんだから、皆は陸に質問攻めだ。
「どっちから告ったんだよ、」
「どこ中?何年?」
「可愛いのー?」
皆答えも聞かず、やるぅーっと叫ぶ。
「ん、ま、おめでとな。」
「おめでとー。頑張れよー」
と、皆に言われ陸は、ありがとな。と少し照れながら言った。