陸に彼女が居たなんて、知らなかった。
だって、陸いつもと変わらなかったもん、あたしにも優しかったもん。
あたしうぬぼれてたんだ、あたしはいつでも陸の一番だって。
小さい頃した約束。
「 大 き く な っ た ら 結 婚 し よ う ね 」
そんな約束。
陸はとっくに忘れてるよね。
陸の一番は、もうあたしじゃないんだね―。
陸にはあたしより大切な子が出来たんだ。
祝福してあげなくちゃっ―
なのに、なのに・・なんで涙が出るのかな?
諦めなきゃ、だけど、だけどやっぱりあたしは―・・・
陸が好きなんだ―。