ぽすんっ


想像してた衝撃とは違って、優しい感触が私を包んだ。



…あれ?痛くない…。


不思議に思って思わず閉じていた目を開いた。


「…大丈夫?」


「へ…!?」


上半身を起こした彼と私の唇が、くっついちゃうんじゃないかってぐらい近かった。


間近で見たらますます綺麗な顔をしてて、胸がどきっと跳ね上がる。


「ご…ごめんなさい!」


慌てて上体を起こすと、私の肩を支えてくれていた彼の手がゆっくりと外れた。


「俺は平気だよ。それより…」