『―えっ…?』

私の愛おしい人がフェンスに寄り掛かっていた。


「…あっ…。よう」

何と無く気まずそうに、こっちを向いた。



『一人?何してんの?』
―誰かを待っているの?

「別に…」
―本当に?
「ただのサボりだよ?」
―本当にただのサボりなの…?


『何か話さない?』
亮平の事、もっと沢山知りたいの。


「ああ。いいよ。」

『ねぇ…』
…勇気を出して聞いてみようかな…?

『好きな人…いる…?』