「藍美〜!」


私は、佐藤藍美。
高校一年生。

…恋する乙女。


「ゴメンッッ!数学の教科書貸して!!」


この子は、隣のクラスの千葉悠紀。

私の親友。


『はい。
悠紀は忘れ物、多過ぎ!』

「何だよーぅ。
亮平には、喜んで貸す癖にッ!」

大声で言わないでよ…
悠紀は加減を知らないんだから…。


『そんなことないっ!』


もう、悠紀の
『バーカっ』