今日はセイカがいなかったため、中学生のころから仲のよかった鈴木奈々香と行動した。

奈々香は本当にさばさばしていて接しやすい。

「唯?次移動だよ。行くよね?」


「今いくよ」


遠くにさくらを見つけた。

さくらは一人でいた。

4組に立ち寄っているようだ。

というか4組をみているようだ。

きになって声をかけようとした。

「さく…」


「…ら」


4組からでてきたのは、私の幼馴染、山本こうきだった。

ふたりはどうやら仲よさげにはなしているようだ。


「唯?いくよッ」

「ァ…うん。」



何かもやもやした。