放課後がきた。俺は千尋の教室の前で待っていた。
けれど、あいつは俺のことも気づかずに
友達の中畑 亜柚と楽しそうに話していた。
「あっ、なおやだ。」
そう言って千尋は俺に気づいた。
「帰るぞ。」と俺が言うと千尋は笑顔で
は~いと答えて俺のそばに来た。

ザザザァ…
ゴロゴロ
雨と雷の音が鳴り響いている。
「ビショビショ~」と千尋は言う。
さしぶりの雨だったので俺は
なんとも感じなかった。
千尋の家は学校から近いのですぐに着いた。
あいつが家の鍵をあけて
「今日の夜ご飯なにがいい~?」と聞いてきた。
俺は
「カレーかハンバーグ」と言った
「じゃあ、カレーね」と千尋は作り始めた。