【未来】



「きゃ~!!」

「なはははは♪」

「ダメ~!!」

「ダメじゃない。」



先生はゲームをすると手加減なし。



あたしはあれからゲームにハマってしまったらしい…。



「もうやめる!!」

「あ…。未来が拗ねた。やっぱり前のはビギナーズラックってやつだな♪」

「う゛ぅぅぅ~…。」

「じゃあ終わり。何か飲む?」

「飲む…。」



あたしの隣にいた先生は、立ち上がって冷蔵庫に歩いて行った。



「ビールと…。お茶…。未来はお茶で我慢しろよ。」

「えぇぇぇ!!先生は飲むの!?」

「俺は大人だから飲んでいいの♪」



そう言って先生はペットボトルのお茶をグラスに注いでくれた。



「あい。」

「ありがと…。」



先生からお茶を受け取る時に、少しだけ指先が触れた。



触れた指が熱くなる…。