次の日に目が覚めると、先生の姿はなかった。



置き手紙が一通…。



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未来が気持ちよさそうに寝てるから、そのままにしときます。
俺は今から学校なんで。
部屋出る時に鍵かけてくれ。


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鍵が置いてあった。



鍵には何もついてない所から、たぶん合い鍵。



あたしは着替えて先生の部屋を出た。



鍵をかけて、鍵を見つめる…。



この鍵は…。



迷った末にポストに入れてから帰った。



持って帰れば次に会う口実ができたのに…。



少し後悔しながら遥に電話をかけた。



「今どこ?」

「舜の家から帰ってる途中~♪」

「今から遥んちに行くね?」

「了解♪」



あたしは家に帰りたくなくて遥の家に行った。