バスルームから出ると、先生はソファに座って、ビール片手にタバコを吸ってた。



いつ見てもキレイな指。



「先生?」

「んー?」

「怒ってる?」

「怒ってる。」

「ごめんなさい…。」



あたしは少し反省。



夜に遊んでた事もだけど、ワガママ言って先生んちに来た事…。



「別にいいよ。俺は未来を束縛する気はナイから。」

「どうして?」

「10代って一番遊びたい時期だし。お前の気持ちもわかる。それに俺は彼氏じゃねぇしな…。」



そんな悲しそうな顔しないでよ…。



先生の気持ちは十分わかってるから。



「程々にな?」



笑顔になった先生…。



でもどこか寂しそう…。



「抱きしめさせて?」



先生が手を広げてあたしを呼ぶ。



あたしは吸い込まれるように先生の腕の中に入った。