家に帰ってメシを食って、風呂に入ってから未来に電話してみた。



「はいは~い♪」

「お前今外?」

「うん♪遥と花火してたぁ♪」



南波遥は俺と未来の事を唯一知ってる人間。



「何時だと思ってんの?」

「22時くらい?」

「補導される。帰れよ。」

「怒ってんの?」



怒ってると言うより、心配。



特に治安がいいわけでもないこの土地で、夜中に女が歩いてるのは危険すぎる。



「男は?」

「いるよ?」

「は!?」

「遥の彼氏。」



なんだ…。



一瞬死ぬかと思った。



「何時に帰んの?」

「わかんない♪」

「何か未来変じゃね?」

「何が?」

「酒飲んだ?」

「飲んだぁぁぁ♪」



マジかよぉ~…。



「今どこ?迎えに行く。」



俺は未来に居場所を聞いて、近くのコンビニで待つように言った。