先生の授業は週に2時間。



副担はほとんど教室にこない。



週に2回の音楽の授業が待ち遠しくて、鬼の田所がケガでもして学校を休んでくれれば、副担の先生と毎日会えるのに…。



そんな事を考えてしまってるあたしは、完全に先生に惚れてしまった。



先生が学校にやってきてから1ヶ月がたった。



先生は既に学校に馴染んでて、先生の人気も上がる一方。



あたしと先生がどうにかなるなんて考えてない。



でも、先生の事を好きだと言う女の子の噂を聞く度にあたしの気持ちは焦って行く…。



「未来、あたし今から帰るね♪」

「何で!?」

「この前話した時田君とデート♪」

「いいなぁ…。行ってらっしゃい♪」



遥にはいい感じの男の子が出来た。20歳のサラリーマン。



羨ましい気持ちと、先生の事を思ってる気持ちが混同する。



何かもうやだ…。